株式投資ブログ

株式投資の記録

オープンドア分析

コロナ前の業績

2020年4Qよりコロナの影響を受けマイナス成長となったが2015年から2019年までの売上高成長率25.74%成長してきた。
営業利益率は30%前後を目標に調節されている
2015年 16.7%
2016年 34.4%
2017年 33.3%
2018年 28.8%
2019年 34.3%


売上原価と一般管理費

売上原価は売上増減にかかわらずほぼほぼ一定で2019年で粗利87.6%、コロナの影響を受けた2020年で86.8%で売上が伸びるほど原価率は小さくなっていくビジネスモデルとなっている。
販管費は、一定の人件費と営業利益率30%強を確保し、残りを広告宣伝費に投入することでトラベルコの認知度を高める戦略がとられている。
2021年はトラベルコのシステム開発にかける費用は変わらず投入し、広告宣伝費を一気に絞りコスト管理をおこなつつ旅行回復期に需要が取り込める形をとっている。



まとめ
オープンドアは売上が伸びれば伸びるほど売上原価が小さくなるビジネスモデル。
コロナ前は粗利益から営業利益率が30%強になるように利益を確保し広告宣伝費に投入。トラベルコの認知度を上げ今後の売上高成長に種をまいてきた。


以上を踏まえてコロナウイルスがなかったとしたら業績はどうなっていたのだろうか計算してみる。
売上高成長率25% 営業利益率33%と仮定すると
2020年3月期 売上6211百万 営業利益2050百万
2021年3月期 売上7764百万 営業利益2562百万
2022年3月期 売上9705百万 営業利益3203百万
コロナが収束し人々の活動が戻っている2022年頃には2019年の倍近くの利益水準になっていたことが予想できる。EPSでいうと60~70円程度だ。

コロナ前の株価水準越え一番乗りの銘柄はどこか?

旅行代理店銘柄
HIS、KNTCT、エアトリ、アドベンチャー、オープンドア、ベルトラ、旅工房、HANA、ベストワンの中でいち早く元の水準を超える銘柄を考えてみる。


ワクチン接種のスケジュール

イギリスでは昨年の12/8からワクチン接種開始され約2か月で1000万人が1回目の接種を完了した。日本では4/1から高齢者3600万人の接種が開始される。単純計算でも高齢者の1回接種が完了するのは冬頃になる。
このことより国内の旅行需要が回復するのは1年以上かかることが予想される。


よって投資する条件として自己資本比率の高いものを選択する必要がある。
旅行代理店自己資本比率の高いものから並べると
オープンドア 96.8%
ベルトラ 46.7%
ベストワン 25.4%
HANA 20.4%
旅工房 18.2%
HIS 17.8%
アドベンチャー 15%
エアトリ 9%
KNTCT -3.9%


次に考える必要があるのは利幅が高いビジネスモデルであるかということである。
需要が戻ってきても売上原価や固定費が高ければ利益が戻るのに時間がかかる。
コロナ前の営業利益率の高いものから並べると
オープンドア 31.2%
ベルトラ 19.4%
ベストワン 8.9%
HANA 4.1%
エアトリ 3%
HIS 2.2%
アドベンチャー 1.6%
KNTCT 0.7%
旅工房 0.4%


結論
コロナが収束するならば旅行需要はかならず戻ってくる。その時まで生き残るには財務が安定していなけれべいけない。また、需要が戻った時にいち早く黒字になり再成長するためには利幅が高いビジネスモデルである必要がある。
この二つから考えて旅行代理店ではオープンドアの一択と思われる。

旅行代理店銘柄の自己資本比率

旅行代理店銘柄
HIS
KNTCT
エアトリ
アドベンチャー
オープンドア
ベルトラ
旅工房
ベストワンドットコム
HANATOURJAPAN


日本でコロナワクチンによる集団免疫が獲得するのは10月頃になると言われている。
つまり財務健全な銘柄を選択する必要がある。


旅行代理店の自己資本比率は一桁後半から30%前後がほとんどだがオープンドアは96.8%で現預金残高46億ある。